保育園とベビーシッター nursery school and baby sitter 2003 5 9
日本では、少子化ということが問題になっています。
これは、女性が、何人の子供を出産し、育てるかというテーマです。
現在のところ、子供2人というのが、多いですが、子供1人というケースも少し目立ちます。
これは、女性の職場進出と関係があります。
夫の給料で十分、暮らしていける場合でも、高学歴の女性や自立心の高い女性は職業を持ちます。
ただ、ここで問題となるのは、出産と育児が問題となります。
出産については、会社側の配慮が整備されてきましたが、
母親が働きながら子供を育てるとなると、子供をどこに預けるかが問題となります。
妻の両親か、夫の両親に子供を預けられても、子供が1人ならともかく、2人以上預けられると、
年老いた両親も、毎日では、精神的にも肉体的にも疲れます。
孫というものは、来て良し、帰って良しというものです。
1日10時間365日、孫の面倒を見るとなると、年老いた両親も疲れを感じます。
そういう訳で、子供を保育園に預けることになります。
ここで、問題が生じます。
自分の家の近くの保育園に預けることになりますが、
近くといっても、さすがに保育園が自宅に隣接してはありません。
マンションの1階が保育園なら楽でしょうが、
よくあるのが、自宅から徒歩で15分、あるいは自転車で10分の距離にある保育園に、
子供を送っていくことになります。
しかし、これでは、朝の忙しい時間帯、10分でも貴重な時間です。
毎朝、時間と格闘することになります。
だから、駅に保育園があれば、楽なのにと考える母親もいます。
さて、次なる問題が発生します。
子供を保育園に預けて、ひと安心し、会社に到着し、会議を始めて1時間、
その電話はかかってきます。保育園から来ます。
お宅のお子さんが、急に熱を出しました、すぐに引き取りに来てください。
そこで、仕事は同僚に任せて、子供を引き取りに行って、
その日は、突然発生した有給休暇をどうしようと考えます。
さて、翌日、気を取り直して、昨日の挽回をしようと、会社でがんばっていると、
また、あの電話がかかってきます。
今度は、お宅のお子さんの、二番目の子に、どうやら熱が移ったようですので、
大至急、引き取りに来てください。
これで、二日連続の休暇となる。さらに翌日が土曜日の場合、大型連休となる。
そこで、この女性は考える。子供は1人の方がいい。
日本では、ベビーシッターという制度は普及していない。
ベビーシッターに、朝7時に自宅に来てもらって、夜、母親が7時に帰宅するとして、
ベビーシッター料金は、いくらになるのでしょう。
やはり、子供を保育園に預けた方が安いのでしょうか。